「文豪シリーズ ～文豪の神様～」シナリオ公開（6）

こんにちは、スタッフＭです。
ドラマＣＤ「文豪シリーズ ～文豪の神様～」シナリオ公開を更新しました！
今回は第3話、『文豪、グルメツアー』後篇です！
志賀直哉イチオシの店、“猛獣カフェ”に連れてこられた芥川氏、太宰氏ですが……

*****************************************
芥川　　　「志賀さんは動物がお好きなんですね」
志賀　　　「大好きだとも！　実は最近、ここの動物たちを引き取って、サーカス団を結成しようかと考えているんだ」
太宰　　　「何を言っているんだ、あんた」
志賀　　　「僕は動物が好きだし、自転車も得意だから、舞台の上でライオンたちと曲乗りなんてやったらウケるんじゃないかとね。はっはっは！」
芥川　　　「……そうですね……向いてらっしゃるかもしれませんね……」
太宰　　　「小説家を引退すると言うのなら大歓迎だ」
志賀　　　「あっと、そうだ。メニューはこれだ。どれも美味しいから好きなものを頼むといい」
芥川　　　「どれどれ…………う……っ……？」
太宰　　　「馬刺し、レバ刺し、ユッケ……って生肉ばっかりじゃないか！」
志賀　　　「そりゃあ猛獣カフェだからね！　自分の食べているものをそのまま猛獣たちにあげられるんだ、すごいだろう！」
芥川　　　「うぶ……す、すみません。気分が悪くなってきました……」
太宰　　　「流石にこれは僕も……この獣臭の中、生肉を食べるような気分にはなれない……」
志賀　　　「そうかあ？　だったら猛獣カフェじゃなく、別の店にすればよかったかなあ……テッポウムシ専門店とか」
太宰　　　「何ですかそれ!?」
芥川　　　「テッポウムシって、あの芋虫みたいなやつですよね……？」
太宰・芥川「おええ……！」
志賀　　　「何だ何だ二人とも、昔はよく食べたろう。明治生まれのくせに情けない」
太宰　　　「あんたがおかしいんだ」
志賀　　　「ん……？　おお、クマじゃないか、こっちへ来い！」
芥川　　　「わざわざ呼ばないで下さいっ！」
太宰　　　「せっかくあっちで大人しく蜂蜜舐めてたのに！」
志賀　　　「ん？　君たち何を言っているんだ？　今僕が呼んだクマは――」
*****************************************
志賀氏が呼んだ「クマ」は一体どんな動物なのでしょうか？
ちなみに志賀直哉氏はグルメで、生前には色々なものを食べてみていたようですが、テッポウムシを食べたエピソードも実際に残っています！

シナリオ公開はこちらでいったん終了です♪
次はいよいよ試聴が開始！更新をお楽しみに!!